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都市養蜂を体験してきた ーサステイナブルな街づくりー

岡山駅前のビルの屋上で養蜂をおこなっている、おかやまミツバチプロジェクト-桃太郎ハニーラボ-さん。

 

Sma Style.shopオーナーが採蜜体験見学会に行ってきたので、そのときの様子をレポートいたします。

採蜜体験の内容についてお伝えする前に、サステナビリティと養蜂の関係から書きたいと思います。

 

世界中で養蜂が注目されている

都市部のビルの屋上やバス停などで養蜂を行う都市養蜂は、ヨーロッパやニューヨークを中心に世界で盛んに行われています。

パリ・オペラ座の屋上でも、養蜂が行われており、近年はレオナルド・ディカプリオさんやデビッド・ベッカムさん、アンジェリーナ・ジョリーさんなど海外のセレブの間でも注目されています。

 

なぜ養蜂なのか? 

近年、ミツバチが減少していることが問題になっています。

減少の理由は、環境汚染、農薬による大量死、ダニ、感染症、自然地開発による蜜源の減少や気候変動による蜜源の減少など様々な理由があると言われています。

アインシュタインが「この世からミツバチがいなくなると4年後に人類も滅亡する」と言ったくらい、ミツバチの受粉活動によって私たちの食べている農作物の約1/3がつくられています。
 
ミツバチが減ってしまうことは食糧不足など様々な問題も引き起こします。
 
 
そこで、都市養蜂を行うことで、自然環境を見つめなおそうとする取り組みが世界中で増えています。

日本では16年前の2006年に、銀座で国内初の都市養蜂がスタートしました。

都市養蜂は、都市の緑化に繋がるだけでなく、街路樹の花が受粉により実がなり、その実を食べに野鳥が集まり、集まってきた野鳥が害虫も捕食してくれるという正しい生態系の循環が戻って来ることにも繋がっています。

 

採蜜体験会レポート

​実際におかやまミツバチプロジェクト-桃太郎ハニーラボ-採蜜体験見学会イベントに参加し、ミツバチと人が共存している様子を見ることができました。

 

1.養蜂をしている場所の見学

まず、実際に屋上で養蜂をされている様子を見学させていただきました。

動画のように、屋上には緑が植えてあり、ミツバチたちもその植物の周りを飛んでいました。

 

他にもミツバチの巣箱を見学させていただいたり、
ミツバチや養蜂についていろいろなお話をお伺いすることができました。

桃太郎ハニーラボで育てているミツバチは西洋ミツバチで、3キロ圏内の蜜源から蜜をとって巣箱に戻ってくるんだそうです。


岡山駅の周りには様々な樹木やお花があること、
3キロ圏内に農薬を使っているところがないことなどから、
この場所は養蜂にとても向いていることが分かったんだそうです。

 

また、季節にもよりますが、蜜を取りに行く働きバチは成虫になって僅か1ヶ月しか生きることができないとのこと。

女王蜂は1つの巣箱に1匹だけですが、決められたミツバチにローヤルゼリーをあげ続けることで、女王蜂になるんだそうです。(これもミツバチたちが行っています。)
 
そして、ローヤルゼリーを食べて育った女王蜂は寿命は約3年。
ローヤルゼリーの力ってすごいですね。

 

2.遠心分離機にかける

蜜は動画のように遠心分離機にかけて、絞ります。
他の方が回している様子は楽々に見えましたが、実際にやってみると意外と力が必要でした!

遠心分離機のレバーをひねるととても綺麗なキラキラした蜂蜜が出てきました。

 
3.蜂蜜の試食

実際に採れたての蜂蜜の試食もさせていただきましたが、フローラルで驚くほどに美味しかったです。

蜂蜜は、時期やお花、地域などによっても味が変わりますが、桃太郎ハニーラボで採れる蜂蜜の糖度は、なんと81〜83%!
(通常美味しいとされる蜂蜜の糖度は75〜80%) 

糖度の高さの秘密は岡山の気候にもあります。
"晴れの国岡山" とも呼ばれる岡山県は、晴れの国が多いので糖度が上がり、さらにビルの屋上で養蜂を行っているため、水分も少なくなるんだそうです。
 

1匹の働きバチから一生かけて採れる蜂蜜の量は、僅か2〜3グラム。
そう知ると、蜂蜜をさらに大切にいただきたくなりました。

 


養蜂を行うことにより
受粉が行われ、実がなり、野鳥たちが戻ってきて、緑が増える。

そんな素敵な循環と、自然と共存する形が都市養蜂には詰まっていました。


このように、動植物と共存できる都市養蜂の温かい取り組みが
、さらに日本中でも増えていくといいなと感じました。

 

その後、養蜂と可愛らしいミツバチの姿にすっかり虜になり、いつか養蜂をしたいなという気持ちが強くなったショップオーナーでした。